弔辞文例―教え子の場合

弔辞文例―教え子の場合

弔辞は、故人のご霊前に永遠の別れを惜しむ言葉です。通常、あまり堅苦しい言葉ではなく、第三者が聞いてもわかるよう、日常的な言葉遣いでかまいませんが、恩師への弔辞の場合、教え子としてやはり恩師への礼節をわきまえた言葉遣いにした方がいいでしょう。故人とのエピソードなども交え、生前の故人の人柄が偲ばれるような文章作成を心がけて下さい。

●弔辞文例

「○○先生、謹んでご逝去を悼み、生前の温かいご指導に対し、あらためてお礼申し上げます。 先生に担任をしていただいたのは、もう○○年も前になります。その頃は私も未熟で、血気盛んであった事が懐かしく思い出されます。先生には担任としてだけではなく、野球部の顧問としても厳しく指導をしていただきました。よく先生にはゲンコツを食らいましたが、先生のご指導のお陰で県大会でも優勝することができ、あの頃のことを思い出すと今でも懐かしくなります。 先生の物理の授業は、いつも楽しく笑いで溢れていました。物理があまり好きではなかった僕ですが、先生の熱心なご指導のおかげで中学を卒業する頃には、物理の面白さに魅せられ、今では僕も物理の教師として先生のように教壇に立っています。

教員免許を取ったときも、真っ先に先生に報告すると、自分のことのように喜んでくれました。 また、野球部の夏の合宿でも、夏の炎天下に僕たち生徒たちと一緒になって汗を流しながら、元気にグランドを走り回っていた先生のお姿が、今も深く心に焼き付いています。 卒業後も、年に一度の野球部の同窓会には必ずご出席していただき、楽しい時間を過ごしました。僕が大学の進路で悩んだ時も先生は親身に相談にのってくださいました。

家庭の事情もあり、一時は教師の道をあきらめかけた僕でしたが、先生のアドバイスのお陰で、今では先生と同様に教職を天職として生徒たちと真剣に向き合う日々を過ごしています。 この度の突然の訃報、いまだに信じられない思いでいっぱいです。今後は先生が僕に教えてくださった「教師の在るべき姿」を忘れることなく、子どもたちに伝えていきます。 ○○先生のこれまでのお導きに心より感謝し、安らかに永遠の眠りにつかれますことをお祈りいたします。」

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